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10年前に始まった大分県別府市の「オンパク」
(別府八湯温泉泊覧会)は、地域資源を見直し、住民の力で地域を活性化させる体験型のプログラム。
そのユニークな手法が注目され、今では日本各地はもとより海外でもまちづくりに活用されています。
NPO法人ハットウ・オンパク理事の野上泰生さんにお話をうかがいました。

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一時は全国有数の温泉地として知られた別府。社会環境の変化に伴い、観光地としては1977年をピークに衰退に向かいます。「そんな中、どうしたら別府の町が再び盛り上がれるかを考えた結果がオンパクだった」と野上さん。当時、まちづくり関連の活動をしていた若手経営者などが集まり、路地裏などのまち歩きを始めたのが最初でした。
その後、さまざまな事業者が参加するようになり、今では毎年5月に多数のプログラムが開催される人気イベントになっています。オンパク最大の特徴は主役が地域住民であること。多種多様な体験プログラムを提供するのは小さな事業者や個人。それぞれの知識や技能を生かした個性的なプログラムは予約で満席になることもめずらしくありません。またターゲットとしているのも地域住民で、リピーター率が高いのも特徴です。
オンパクは新たな事業やネットワークが生まれるきっかけともなっています。あるホテルではオンパクでエステの企画をしたところ、その後はホテル運営の柱のひとつにエステ事業が育っていきました。住民も知らなかったような地域資源の掘り起こしにもなっており、さまざまな面で地域の活性化に役立っています。
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「地域にはまだまだ自分の能力を生かしきっていない人が多く存在します。そうした人々が小さな成功体験を積み重ねることで、まちづくりを自立的に考える人間に育っていく。オンパクは人を育てる場でもあるのです」と野上さん。実際、オンパクを始めた頃と比べて、地域に関わる活動をする人はかなり大きく増えているそうです。
事業者として独立したり、ビジネスが伸びた事例もありますが、野上さんは事業の成功だけが目的ではないと言います。「地域の活性化は経済が良くなることだけではないと思います。地域の人々の目が活き活きと輝いていることも重要な地域活性化ではないでしょうか」と野上さん。
NPO法人ハットウ・オンパクでは、別府で成功したオンパクのノウハウを同じように衰退で悩む地域に提供し、現在は全国30ヶ所超でオンパクの手法を活用したイベントが開催されています。地域の力を活かすオンパクモデルは、日本だけでなく海外でも通用するものとして注目を集めています。


NPO法人ハットウ・オンパク
理事 野上 泰生 氏
NPO法人ハットウ・オンパク
[法人設立]2004年9月
[事業区分]まちづくり・地域交流
■住所
大分県別府市北浜2ー10ー19
グランメールビル4階
■TEL 0977ー22ー0401
■URL http://www.onpaku.jp
■メール yasuko-n@fb3.so-net.ne.jp